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            山の木の見分け方、種類、価格−立ち木の価格、材木の種類
               
 
 
 
 
 
山の木の見分け方、種類、価格−立ち木の価格、材木の種類			
 
 
 
 
 
 
 
 
木の価格、価値
 
 
		
 
立ち木の価格です。			
農林水産省の数値を引用させてもらいますと、以下の様になっています。 
山元立木価格といい、山林に生えている状態で、1m3あたりいくらになるかという価格です。 
 
 
  
    | 年 | 
    スギ(円/m3) | 
    ヒノキ(円/m3) | 
    マツ(円/m3) | 
   
  
    | 昭和30年 | 
    4,478  | 
    5,046  | 
    2,976  | 
   
  
    | 昭和35年 | 
    7,148  | 
    7,996  | 
    4,600  | 
   
  
    | 昭和50年 | 
    19,726  | 
    35,894  | 
    10,899  | 
   
  
    | 昭和55年 | 
    22,707  | 
    42,947  | 
    11,162  | 
   
  
    | 平成7年 | 
    11,730  | 
    27,607  | 
    5,966  | 
   
  
    | 平成20年 | 
    3,164  | 
    9,432  | 
    1,638  | 
   
 
 
     
  高度経済成長期から上昇して、バブル期の少し前をピークに下がり続けています。平成20年の価格と、昭和30年の価格が同じでは明らかにおかしいです。 
   
  いくらデフレが進んだとはいえ、平成20年の物価と昭和30年の物価では10倍くらいの違いがありますので、昭和30年の価値で換算すると、スギが316.4円ということで、昭和30年の時の10分の1以下に下がったといえるのかもしれません。 
   
  これでは、人件費は高いままなのに、どうしようもありません。たとえ、これだけ木材自体の値段がさがったとしても、海外から輸入される木材にまけるわけです。材木の価格とは、ほぼ人件費だとも言えるのかもしれません。 
   
  日本では、高い人件費と急な斜面の山が殆どですので、搬出するのにコストがかかりすぎます。海外では広い平地に生えている木を切って持ち出すので、手間も少なく、物価も安ければ人件費も安いために、総合して安いといういことになるのでしょう。 
   
  つまりこれが、林業の危機と言われる所以なのかもしれません。さらには山林という資産自体が危機にあるのでしょう。 
   
   
   
   
山林の木の種類 
 
		
			
 
山林は人工林と雑木林に分けられます。 
 
人工林とは、元々の木を伐採してスギやヒノキ、マツなどの材木として価値ある木の苗を植えて、株を育てていくものです。枝が生えれば、節が残らないようにすぐに切り取り、枝のないまっすぐな丸太のような木が直立にびっしりと生えているのが人工林です。 
 
一方、雑木林とは言葉が悪いのですが、いわゆる自然林です。これが一番最高の自然の生態系が残る素晴らしい価値あるものだと思うのですが、材木が価値あるものだった時代にこのような雑木という、ごちゃまぜであまり価値がないものという言葉があてられたのでしょう。実際、山林評価でも人工林以外の山林は全て雑木という扱いで価値はつけられません。 
 
しかし、実際には、テーブルなどの家具にすると、とても高い銘木がたくさんあります。 
 
ただ、需要と切り出しコストなどが合わないためあまり現実的な投資とはいえないのかもしれません。 
 
ここで、有名な木の種類の一覧を、樹皮と下から見上げた写真付きで掲載します。 
 
おそらく、実際に山に入って木を見ても、木がおいしげり、下の方しか見えないと思います。葉だけで判断しようとすると、難しいので、樹皮を見てだいたいの検討がつきます。 
 
また、樹皮は同じ仲間の木では似たような感じになっていますので、木の種類を覚えるときにもいい方法だと思います。 
 
不思議なもので、木材を見れば、杉と檜は区別が容易ですが、立ち木の状態で見分けるのは意外と難しかったりします。そもそも、葉がどういう形をしているか分からない場合が多いと思います。檜はゴールドクレストのようだと覚えておくといいかもしれません。 
 
ただ、杉、檜の立ち木を見ても、綺麗に手入れされていて、地上から20mくらいは枝がなく葉など一枚も見当たりません。この場合、落ち葉などもありませんから、樹皮で判断せざるえなくなります。そういうことを考えると、樹皮を見て覚えておくと便利かもしれません。 
 
 
 
 
 
			
 
 
 
 
			木の種類を覚えておくと便利かもしれません。 
			 
			 
			よほど木に問題がないかぎり、見ているうちに木の違いは分かるようになると思います。 
             
            少なくとも何の仲間かというのが樹皮を見たらとても良くわかりますし、硬さも想像がつき、利用用途もイメージが湧くものです。 
             
            海外から入り込んで定着した木もあるかもしれません。
            そういったものも実に多くあふれています。 
             
            知らない間に木の種類を見分けていたら、きっといいことがあるかもしれません。 
             
             
            本当は雑木林だって価値があるのです。それを価値として価格に加味しないことが多い山林の取引は場合によっては、いいかもしれません。 
             
            ただ、整備されていない、手入れされていない木は本当に価値が低い、材木にする場合は木目を綺麗にするためにフシがないようにしたいところです。節を減らすには枝を伐採していかなければなりません。庭に木がある人はわかるとおもいますが、枝が1本の伸びないように切るって、信じられないですよね。 
             
            そんな苦労をした木と放置された木では全く価値が違います。 
             
            ただ、銘木、名品として名高い樹種はその節の入り方や曲がりくねった形がいい価値を出す場合があります。 
             
            といっても、ある程度まとまった数がないと、しかも、1級品でもないのに、そんな木に買い手がつくはずがありません。 
             
            とくに、切り出して乾燥させて、製材してから、これ買いませんか?といっても、お金をかけすぎたあとで、素人にそんなことできるわけがありません。 
             
            それに山を得る人は山を知っているわけで、その山の価値も把握しているので、そういう木があれば、知り合いの林業をやっている人に買い取ってもらっているでしょう。。 
             
            では、素人にはチャンスはないのか??? 
             
            そうだと思います。 
              
            木を転売して金にするのは難しいかもしれません。自家用として使って元をとるしかありません。 
             
            さいあくでも、薪にはなります。燃料です。これがしかし、めちゃくちゃ大変です。 
             
            見たことあるのですが、丸太に切るのも大変ですが、その丸太を半分、さらに半分と割る過程がほんとうに大変です。 
             
            さいごの木っ端になったものは、TVのように簡単に割ることができますが、生木の大きな2分の1の丸太を割るなんてまず、一人じゃ無理じゃないですか? 
             
            私が見かけた薪割りの様子では、一人が斧で薪の元になる木におもいっきり打ち込み、その上から鍛冶屋で使うような1m以上の柄がついたハンマーで斧のうえからぶったたいていました。それでも、水分がある木は割れません。 
             
            そして、その丸太から斧は外れないし、斧がついた丸太は重すぎて持ち上げることも出来ずに、2,3人がかりで、斧の上から何回も物凄い音がするくらい叩いていました。数分やっていてだめそうでしたが、その後うまく行ったかは分かりません。 
             
            正直、私だったら、薪なんて燃料にはしません。したら体壊します。買ってきた炭を使います。
            あとは、落ちている小枝、つまり、薪拾いをします。 
             
            木なんか切りません。薪のために。。。 
             
            海外製の安い木炭が大量に流通しています。
             
             
             
            
  
 
 
 
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